健診などの採血の際に看護師が緊張すると患者に不安を与えてしまいます
健診で必須の血液検査

患者さんの体調を把握するために必要な身体の基本的なサイン(血圧、脈拍数、呼吸数、体温)を「バイタルサイン」といいます。バイタルサインは数値そのものよりも、変化に意味があります。

すなわち、血圧や脈拍数に大きな上昇が認められた場合には、痛み、興奮状態、病状の変化、持病の悪化などの理由が推測できるためです。またバイタルサインを確認する際には、患者さんと会話を交わすなかで、顔色や表情、言動と言った数値に表れない部分も汲み取って総合的に判断することが大切です。

重症患者さんはいつ容態が変化するかわからないので、バイタルサインの確認は看護師が定期的に調べるだけでは不十分です。そのため血圧、脈拍、呼吸数、心電図などのデータはナースステーションに備え付けのモニターで常時監視されています。

血管に針を刺す点滴や採血は、新人の看護師にとって最も緊張する仕事の一つです。採血をしやすいように血管を浮かび上がらせるため、腕に駆血帯というゴムバンドを巻くのですが、年配者や自動は血管が細いので、針を刺すのに適した血管が探し出せないことも少なくありません。こういうケースは患者さんも段々と不安になったり、怒ったりしているのがわかりますし、新人の看護師も焦ってきて大変な思いをすることになります。

勿論、患者さんに苦痛や不安を与えることがないように、看護師は専門学校時代には人体模型で繰り返し針を刺す練習をしていますし、看護師の資格を取ってからは病院の先輩の腕を貸してもらったり、先輩のやり方を観察するなどして、自信を持って注射ができるように努力をしています。

採血スキルに自信のある看護師さんは、健診アルバイトのお仕事(採血、血圧測定、心電図検査の補助など)を単発、週2~3回こなして家計の足しにしている方もいます。春と秋は学校や企業が一斉に健診を行うので、健診センターが抱える常勤看護師だけでは需要に応えきれないからです。